瀬古 徹 展 [2014]
作家在廊日:16日(日)、18日(火)、22日(土)、
23日(日)、24日(月)、25日(火)
Token
地と図の関係が気になる。
ものやことがあるべき処にあるべき様にあるということが、だ。
”純粋”美術は日常にあり、
ならば日常におけるのは”応用”美術とよばれる。
私の作品は応用としての機能を持たず、
純粋の破片(かけら)であるにもかかわらず、
ここ(この画廊)を出発し、
向かいたいのは美術館ではない。
日常である。
地と図のねじれた矛盾を承知の上で、
記録された音楽が何回も再生されるように
人々の心に染み込んでいって欲しいと願っている。
やりたいのは”主張のない純粋美術”だ。
美術作家の想いの量は、これくらいでよいと思っている。
私にできるのは
壁面に小さく「しるす」のみである。
2014.11.14
瀬古 徹