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ART SELECTION 2015 [2015]

 玉 征夫 加藤 栄吾 展

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 2015年10月9日(金)~10月20日(火)
 11:00~18:00 14日(水)、15日(木)休廊



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いつからか絵画を問題にしている。絵画としての
平面。幻影としての空間、時間・・・。音楽でも
言葉でも映像でもない・・・絵画の楽しみと企み。
そしてその先にあるもの・・・具体的な視覚の裏
側にあるもの・こと・・。リアルなスケールを感
じるための場所として・・・。

最近は、写真から描くことが多い。映像的なひと
つの『scene』に捕らわれてしまう。偶然にでも
切り取られた『瞬間』はそれを支える『そこまで
の時間』と、そこから始まる『今という時間』を
積み重ねていく。同じ時間を共有するように、微
かな痕跡だけが、表面の傷のように残っていく。
無数のタッチを繰り返すように・・・日々を積み
重ねて・・・。
                  加藤 栄吾



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記憶、或は予兆
私にとって、今回のような女性像の作品は珍しい。作品の下敷きにしたのは、19世
紀のパリの上流社会で流行した下着クリノリンである。下着と言っても今のものと
は異なる。馬の毛、鯨の髭、針金で出来ていたそうだ。スカートを膨らませて見せ
る、型枠のようなものである。今日のウエディングドレスの原型かもしれない。私
はこのクリノリンに夜会の服を着せてみた。タイトルの「事変の夜」は出来上がっ
た作品に合わせてつけた。と言うより最近の空気に合わせたのが、正直なところだ
ろうか。時代の変わり目といわれるが、肝心の境界の奥は見えるはずもない。想像
するしかないが、それを描いてみるのも絵画の役目の一つと考えている。

                                 2015.10.1
                                  
                                  玉 征夫





   





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